僕が1万円する投資の本を出版する理由
ということで、いつもは偉そうにビジネス論を語るくせに実態がよくわからない田舎の人。どうも、取手の社長です。
タイトルのとおりですが、定価1万円の投資の本を出版します。どうして、こんな本を書こうと思ったのか?的なのを書いておきたいと思います。失敗した時に分析できるからね。
見えてきた個人投資家の実像
前に書きましたが、株をやっている人って年収300万円程度の普通の人です。
で、更に資料をきちんと読んでいったところ年収300万でも稼いでいる人と稼げてない人が大きく2つに分かれているんではないか?と思うところがあったので、定価1万円の本を出版します。
【読者対象】
・対象年齢は20-40代
・年収300~500万だが、情報収集に貪欲
・情報を丁寧に自己精査できる(鵜呑みにしない)
・本としての価値ではなく、中身に価値を感じる(理解できる)
・100~300万位で運用、平均で月5%くらいの利益
「株で稼いだ金で買える」ぎりぎりの範囲でありつつ、「株を買うためにバイトしている」みたいな大学生でも買えるような値段設定で一番高いところを意識しました。
”初心者”の意味が変わってきた
これは個人的にはすごい思うんですけど、ちまたの初心者向けの本だとこの先「中古でいいよね」ってなっちゃうかなぁと思います。理由としては「口座の開設とか投資うんぬんの前段階の説明が多くて中身が薄い」というものです。
戦術についての記載はあるけども、広く浅くで実戦向きではない気がします。
↓こういうのです。
めちゃくちゃ売れてる株の雑誌ZAiが作った「株」入門 改訂第2版
- 作者: ダイヤモンド・ザイ編集部
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2013/04/05
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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Amazonのレビューを見てもらってもわかると思いますが、電子書籍だと専門書は”欠点が致命的”な点がいくつかあると感じました。
ということで、まだ参入余地がありそうなのも動機の一つです。
個人的には、株式投資においては正解も不正解も解釈の問題だと思ってるんですよ。自分の行っている戦略の上で正しいか間違いかの差でしかないと思うんですね。
とすると、独断や偏見といった個人感情丸出しで戦略論を書かないと「ああ、この人はこういう経緯でこの考え方に至ってるんだな」ってのがロールモデルにならないと思うんですよね。
世に出てる入門書なんて、当り障りのない敵を作らないつまらない本じゃないかと個人的には思っています。たぶんそういう本は、これからブックオフで立ち読みされるか100円で中古で買われて終わる。
本当に重要な本というのか、専門性が高い本のなかで個人投資家やブロガーレベルのものはキンドルとかで自費出版って流れじゃないでしょうか?
どうして、対象年齢が50代を超えていないのか?
まぁ、ここが核なんですけど
おそらくですが、ちゃんと株で利益を上げている人は「ネット証券の機能を使いこなせている人」です。
統計の中では、「ノープラン」で株をやってる人もそれなりにいるので、おそらくゼロサムゲームになりがちな株式相場で「できる個人投資家」が食ってるのは「出来ない個人投資家」だと考えます。
時代が時代なら情報商材とかに本気になってしまうタイプですね。どうして「この程度の情報商材で儲かるんだろう?」って考えられないタイプです。
実は、稼げてる個人投資家って
・勤勉で
・すでに自分にあった戦略を持っていて
・当然優秀だから、リスクヘッジとして他の投資方法に興味があって
・当然儲けてるから、1万円くらいないと買う気にならない
んじゃねーの?って思った次第です。海外の投資本の和訳本とか買っちゃうタイプですね。しかも、個人投資家だけじゃなくて、プロもターゲットかも知れないと考えました。
↓有名プレイヤーの戦略本
ラリー・ウィリアムズの短期売買法【改定第2版】 (ウィザードブック)
- 作者: ラリー・ウィリアムズ
- 出版社/メーカー: パンローリング
- 発売日: 2012/07/13
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
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値段を見てもらえばわかりますが、やっぱ高いです。日本人ってこういう本出さないんですよね。おそらくですが証券会社につとめてる現役プロはこんな本は書けないんだと思います。日本人ってケチ付けるのだけは一流ですからね。しかも、お人好しだからそれを鵜呑みにして当事者を解雇したり、サッカーの監督とか首相とか!
なので、従来の初心者本と違って
・簡単な数式は掘り下げて
・従来言われてきた概念を、再度ひっくり返してみたり
・データを根拠に持論を書く
・叩かれても個人だから無視スタイル
みたいな感じを意識して、読みにくい初心者本にしようと思っています。
なかなか無いし、敵を作るような本をあえて意識して作ってます。
まぁ色々難しいけど何事も挑戦!