株式投資に見えるオッサンの惨劇
ちまたでは好調な株式相場の影響で「そろそろ株式投資を始めようかな?」的なくらいのおっさんが書店に目立ってきましたね。
きっと、その人が20代の頃にも同じような「初心者本」があったにもかかわらず、このしょぼくれてるジジイは、なんで必死にこんな本読んでるの?って話です。
株の個人投資家は高年齢
「個人投資家の証券投資に関する意識調査 (結果概要)」を見ますと、
年齢を見ると50歳以上の個人投資家が全体の64.5%を占めています。「年をとっている人がメインプレイヤー」であることが分かります。
しかし、次のデータが面白いのですが
年収を見ると、年収500万円以下の世代が全体の70.7%もしめちゃうんですね。300
万円以下がメインで、ついで500万の世代もそれなりにいますよね。
年齢層のデータを見ると「50歳以上のオッサン」
年収のデータを見ると「300万円以下」
単純に考えるとめっちゃ面白いですよね。金のないオッサンが株やってるって感じなんですかね?
20~40代を見ても25.4%しかいませんから、少なからず74.6%以上の50代が年収500万以下にもたくさんいることになります。「金のないオッサン」が個人投資家の正体です。
本当は、「年収300万世帯の年齢層」のデータがあると助かるんですが無いですしブラックボックスなんで正確じゃないかもです。ただ、
「手取りが30万くらいの、50歳を超えたオッサン」が個人投資家の正体です。すげー、泣けてくる。
よく、著名な証券会社のアナリストの方が偉そうな著書を書いてたりしますが的外れなのかもしれませんね。読者を間違っている。
平凡な50歳以上の年収は600万前後
さらに追い打ちをかけて悲しいのが、普通の50歳以上の人ってもっともらってるじゃん!って現実なんですね。
結論から言おう、この2つのサイトを信用するなら50歳の平均年収は650万くらいだ。
参考元が転職サイトということもあるので、色眼鏡を考慮して普通の50歳の年収は600万位なはずだ。あくまで、「転職サイトを使う人は転職価値のある優秀な人だ」って建前でね。
個人投資家の多くはは年収300万なんだ。
個人投資家の多くは50歳以上なんだ。
悲しいけど、個人投資家ってのは落ちこぼれが多いのかもしれない。
悲しい現実を直視するために、そりゃ「株式投資の本」を読み漁っちゃうわな
東洋経済の投資論を鵜呑みにしていいのか?
長くなってすまない。落ちこぼれの50代投資家は放っておいて、30代くらいで年収300万の健全な僕たちはどうするべきかという話をしよう。
見出しのとおりだ。株についての「投資論」については、様々な雑誌や本が並んでいる。
1.ちゃんとバリバリやっている人に向けた東洋経済とかの「株式投資論」
と
2.よく分かんない自称投資のプロが推奨する「株式投資論」
は、一緒に考えていいのだろうか?あえて、こんな喧嘩を売るような表記をしたのは訳がある。
結論から言おう
年収300万円ベースの人間が参考にすべきは、よく分かんない自称投資のプロが推奨する「株式投資論」だ。
忙しくて株式投資に集中しづらい人間が参考にすべきは、ちゃんとバリバリやっている人に向けた東洋経済とかの「株式投資論」だ。
これは、その書籍や雑誌がどういった人が、誰に向けて書いているか?を考えて貰えば納得してもらいやすいだろう。
僕は、上記の1も2も正解だと思う。ただ、相手によってはこの薬は毒にもなるよって話だ。
逆に言うと、どんな書籍も「どの立場の人が書いているのだろうか?」「自分に合っているだろうか?」って考えながら本を選ぶと間違いが少ない。
・忙しい自分でもできるかな?
・大きな金額を動かせないけど大丈夫かな?
・この著者はラッキーで儲けだけじゃないかな?
こんなことを選定基準にするといいと思う。
ただ、1の忙しい人向けの本を年収300万円の人も読んだほうがいい理由を書いておこう。結局1も2も勧めている形だけども、世界が人生が「矛盾がないほど単純なものでない」ことくらい分かってくれ
1のような本は、きちんとしたバックグラウンドがある。単に根拠としてデータが載っているだけでなく、その人が若かりし頃に金融機関でどのような修練を積んだか?過去にどういうプレイヤーがいたか?等、おおよそ金融機関等でしか学べない収益を生む技術の身につけ方が載っている場合が多い。
個人投資家として、きちんと利益を出せている僕が思うところを言わせていただくと「株式投資で利益を出せない奴は、難しく考える癖がないバカ」だと思っている。
失礼に聞こえるかもしれないが、仕事というよりは作業しかやったことない大人にこういう奴は多い。自分でデータを探して、自分なりに頭に汗をかくって経験が無い人間だ。
年収が300万くらいで50歳を迎えてしまうのは、はっきり言おう「あなたの怠慢だ」
「未来の事はわからない、だから備えよう、だから勉強しよう、だから努力しよう」ってのが少しもできてないからだよ。酷な言い方だけどね。
という訳で、取手市で社長になりたくてもなれない推定無職の僕は年収300万円以下の弱者の兵法を取っています。
あいにく自営なんで時間はたっぷりあるので、今日みたいな日曜日はゆっくり分析できます。
ただ、こういう生き方ができるのはそれなりに蓄えがあって、株式投資に関しては学生のころから少額からやってる経験があるからです。努力抜きに、付け焼き刃的に同じような事はできないと思います。
ただ、どれも勉強で身につけたことなので時間と努力をすれば僕よりうまく出来る人の方が多いと思います。